歯周病治療の特徴

当院の歯周病治療の特徴

歯周病は「歯の周りの病気」です。歯の周りには歯を支える骨(歯槽骨)がありますが、その骨が溶けてしまう病気が歯周病です。

骨が溶け支えを失った歯はグラグラになり最後は抜け落ちてしまいます。自然治癒することはなく、多くのケースでは自覚症状もありません。

進行が進むと手遅れになるため早い時期に治療を始めることが重要です。歯周病は恐ろしい病気ですが、正しい診断と適切な治療で改善できる病気です。

歯周病治療の診療方針

歯周病は自覚症状のないケースが多いため、まず病状について詳しく説明します。次に歯周病の検査をして進行度を評価いたします。その後、歯石の除去や歯みがき指導によって口腔内環境を改善し、安定した状態をキープするために定期検診(メンテナンス)を継続して頂くというのが一連の流れです。

チェック項目

  1. 歯周ポケットの測定
  2. 歯の動揺度
  3. レントゲンCTによる骨の吸収度合い
  4. かみ合わせのチェック
  5. 歯磨きのチェック

当院の「歯を残す」
歯周病の治療

当院の「歯を残す」歯周病の治療

歯周病の治療は、歯科医院内で完結するものではありません。患者様は1年365日、24時間のほとんどを歯科医院の外で過ごされますので、患者様のご協力、ご自宅でのホームケアが重要です。

当院では「歯周病に対する理解」と「口腔内の現状理解」のプラスになるよう、様々な「情報ツール」を活用します。

光学スキャナーの活用

高精度の光学スキャナーを用い、口腔内の「ありのままの状態」を3Dデジタル化し、歯の状態、付着したプラークや歯石を直截ご覧いただくことが治療のスタートです。

特別な費用はかかりません。

光学スキャナーの活用

歯科用CTの活用

歯周病は骨が溶ける病気ですが、そうお伝えしたところで自覚症状がなければなかなか実感が湧かないものです。

当院では無料CT(歯科ドック)により、骨の溶け具合を「可視化」してお伝えします。

歯科用CTの活用

歯科用CTの活用

このように、レントゲン画像だけでは伝えきれない情報をわかりやすく患者様にお届けすることは、当院の考える「インフォームド・コンセント」の1つのカタチでもあります。

但し、原因歯を残すことで周囲の歯に悪影響が及ぶ場合は抜歯を提案することもあります。医療は万能ではなく、いつまで維持できるかわからない歯というのは存在します。私たちは、将来の大きな不利益が見通せる立場にいますので、それをお知らせします。

歯周病症状の段階

歯周病症状の段階

歯肉炎

  1. 歯垢(プラーク)がたまった状態を放置することで、歯肉に炎症が生じる
  2. 歯と歯の間の歯肉が赤くなる、丸く膨らむ(腫れる)
  3. 歯ブラシやフロスで出血する、歯肉にかゆみなどを感じる
  4. 歯肉が腫れるためプラークが溜まりやすくなる

中等度歯周病

  1. 歯肉が赤紫色になりさらに腫れる、痛みがある
  2. 歯ブラシやフロスで出血や膿がでる、口臭がでる
  3. 歯肉が痩せたようにみえる、歯が長く見える、知覚過敏の症状が現れる
  4. 徐々に歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が溶けだす
  5. さらに歯垢(プラーク)が溜まりやすくなる

重度歯周病

  1. 歯肉が赤紫色になりさらに腫れる、痛みがある
  2. 歯ブラシやフロスで出血や膿がでる、口臭がでる
  3. 歯肉が痩せたようにみえる、歯が長く見える、知覚過敏の症状が現れる
  4. 徐々に歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が溶けだす
  5. さらに歯垢(プラーク)が溜まりやすくなる